終わりゆく世界を前に、少女は願う。 かつて英雄(あの人)が愛し、そして救った世界。余命はおよそ一年。 たとえ、私が死ぬことでしか世界が救われないとしても――。 「大咲空さん。どうか、お願いします。この世界を救ってもらえませんか?」 「あなたはかつて、この世界を救った『英雄の生まれ変わり』なんです」 終わりゆく世界を前に、少年は自問する。 召喚されてからこの世界で過ごした、少女(ユーリ)との日々。 ちょっぴりドジで、すぐ拗ねる。でも、たまに見せてくれる笑顔が嬉しくて――。 この世界と、大切にしたいたった一人の女の子。 どちらか片方しか救えないのなら――。
1年後に隕石によって壊れる世界において、世界を救っう為に自分を殺してほしいと、希望を体に宿す少女・ユーリに召喚された少年・大咲空。彼は、かつてこの世界を救った英雄の生まれ変わりであった。 ユーリに召喚され、世界を救う為に自分を殺して欲しいと頼まれた大咲空。 力の無い少年は、世界と大切な少女のどちらを選ぶのか。 終末世界という悲壮な世界観の下で、少年少女の暖かな関係やお互いへの思いやりが、穏やかな文体で語られる、良き作品。 いわゆる典型的なセカイ系の作品で、その味わいを十分に備えた作品でした。 落ち着いた前半に対し、急展開してゆく後半への駆け上がり方が良かったです。 しかし、細かなイベントに微妙なエロゲっぽさを感じたのは、恐らく私だけでないはず。 まだまだ語られていない要素も多く、次巻も楽しみです。
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